独自データ分析

本文を書かない人ほど星が極端になる? 約457万件のクチコミを投稿者の本文つきクチコミ数別に集計してみた

公開: 2026-07-26

Googleマップのクチコミには、その投稿者がこれまでGoogleマップ全体で何件のクチコミを本文つきで書いてきたか、という付随情報があります(カードに出る「◯件のクチコミ」)。 今回は当サイトが収集した457万件のクチコミを、投稿者の本文つきクチコミ数の帯ごとに区切り、星の付け方そのものがどう変わるかを集計しました。

この記事のポイント

  • 本文つきクチコミ0-2件の「ほとんど書かない」層は★5が53.7%を占める一方、301+件の「レビュー職人」は★5が30.4%まで下がる。
  • ところが★1の割合も、ほとんど書かない層9.8% → 職人2.6%同じ方向に下がる。 「職人は辛口」という単純な話ではない。
  • 代わりに増えるのは★3・★4の中間評価。ほとんど書かない層の32.4%に対し、職人は61.9%と約2倍。
  • つまり本文を書く量が少ないアカウントほど★1か★5かに偏った「極端な評価」をつけやすく、 書き慣れたアカウントほど中間的で落ち着いた評価に近づく。

集計方法

対象は当サイトが収集したクチコミ全4,570,560件(評価あり)。 各クチコミには「その投稿者がGoogleマップ全体でこれまで何件のクチコミを本文つきで書いてきたか」という数字が記録されています。星だけ付けた評価はこの数字に入りません(Googleは「◯件の評価」という別の数字で扱い、クチコミカードには表示しません)。 これを0〜2件・3〜5件・6〜10件・11〜20件・21〜50件・51〜100件・101〜300件・301件以上の8段階に分け、 段階ごとに★1〜★5の内訳を集計しました。

この件数はあくまでその投稿者名に紐づくGoogle側の数値で、同姓同名や「T」「M」のような短い表示名は 複数の実在人物が混在している可能性があります。そのため本記事では個々の投稿者を特定する分析はせず、 クチコミ1件ごとに付随するこの件数を集計する方法に統一しています。

結果:本文つきの投稿が増えるほど評価は「中間」に寄る

0-2
4.1%
10%
11%
21%
54%
969,024
3-5
4.7%
11%
11%
21%
53%
405,046
6-10
5.3%
9%
13%
25%
48%
353,219
11-20
5.5%
8%
14%
27%
45%
418,229
21-50
5.7%
6%
16%
31%
41%
644,493
51-100
5.0%5.8%
18%
34%
38%
523,617
101-300
3.8%5.8%
21%
37%
33%
753,511
301+
2.6%5.1%
24%
38%
30%
503,421
★1★2★3★4★5

各行は投稿者の本文つきクチコミ数の帯(上が本文をあまり書かないアカウント、下が書き慣れたアカウント)。棒の長さは件数中の構成比。 幅が狭いセグメントは上の引き出し線で数値を表示。

なぜ「辛口化」ではなく「中間化」なのか

平均評価点だけを見ると、0-2件の4.048点から301+件以上の3.887点まで、 本文つきの投稿が増えるにつれて滑らかに下がっていきます。これだけなら「投稿慣れした人ほど採点が辛くなる」という 単純な話に見えます。しかし★1〜★5の内訳を見ると、話はもう少し複雑です。

  • ★5の割合は53.7%30.4%と下がる一方、★1の割合も9.8%2.6%同じく下がっている。 もし「辛口化」なら★1は増えるはずですが、実際には減っています。
  • 代わりに伸びているのは★3・★4。0-2件の32.4%から301+件以上の61.9%へと、 全帯を通じて一貫して増加します。

考えられる背景は、投稿に慣れていないアカウントほど「よかった/悪かった」という白黒の感情で星をつけやすく、 投稿を重ねるほど「まあ普通」「ここは良いがここは惜しい」という相対評価的な視点に慣れていく、というものです。

この結果から言えないこと

  • 本文つきの投稿が多い=サクラではない、少ない=サクラである、と断定はできません。 初めてGoogleマップにクチコミを書く人は常に一定数存在し、その大半は素直な感想です。
  • この集計は投稿者を特定せず、クチコミ1件ごとの付随データを集計したものです。 同一人物が長期間かけて投稿数を増やした結果として評価が変化したのか、 そもそも投稿数が多い層と少ない層で属性(客層・利用目的)が異なるのかは、このデータだけでは切り分けられません。
  • 数えているのは本文つきの投稿だけです。星だけを大量に付けている人は この数字が小さいままなので、上の帯に入りません。したがって 「本文を書かない人ほど極端な星をつける」という関係が、 「投稿に慣れていない人ほど極端」という説明とは別に成り立っている可能性があります。 どちらが効いているかは、この集計だけでは切り分けられません。
  • 本文つきクチコミが1,000件を超える投稿者は、下の帯に混ざっています。Googleの表記が「1,234件」と桁区切りになる関係で、2026年9月8日より前に収集した分は 下3桁だけを読み取っていました(例: 1,234件 → 234件として集計)。 収集し直した分から順次正しくなりますが、現時点の集計には残っています。
  • 全業種を合算した集計であり、業種ごとの差は別記事を参照してください。

皆様へのアドバイス

  • ★1・★5だけが極端に多い店は、それが投稿経験の浅いアカウントに偏っていないか、 クチコミの投稿者名をタップして確認してみましょう。
  • 逆に★3・★4中心のクチコミが多い店は、酷評でも絶賛でもない「率直な感想」が集まっている可能性が高く、 実態に近い評価と見てよいでしょう。

当サイトのガチスコは、 こうした投稿者の実績を含む複数の基準で不自然なクチコミを除外し、スコアを算出しています。

データ: ガチスコ収集のGoogleマップクチコミ 4,570,560件(2026-09-08時点集計)。

判定は当サイトの機械的な基準によるもので、個別のクチコミ・投稿者・店舗の不正を認定するものではありません。